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「伊豆ヶ岳」①正丸峠~伊豆ヶ岳・凶悪な日差しと暑さ

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「伊豆ヶ岳」(いずがだけ)標高851m。巷では奥武蔵の人気ナンバーワンと言われている山。

名前の由来は色々な説があって(山頂から伊豆が見えるから)(柚の木が多いから柚ヶ岳)(山麓で温泉が湧き出ていたから湯津ヶ岳)(突起状の山容をアイヌ語でイズ)とか。

他に「伊豆ヶ岳」山麓に伊豆権現があるので(山岳修験の伊豆権現の伊豆)という説。大昔は伊豆ヶ岳は修験道の場所だったということらしい。この説は説得力がある。

どれが正しいのかは不明だけど(山頂から伊豆が見える)というのは根拠がないらしい。伊豆ヶ岳から伊豆方面は昔も今も丹沢山塊が邪魔で伊豆半島も海も見えないのだ。

西武池袋線の快速急行に乗り「正丸駅」で下車。東京の気温は35度の予報。何だか東京よりも日差しが凶悪だ。想像していたよりもクソ暑い。田舎は涼しいは大きな勘違いだ。

正丸駅

今日のコースは(正丸駅→正丸峠→小高山→五輪山→伊豆ヶ岳→古御岳→高畑山→天目指峠→子の権現→滝不動→東郷公園→吾野駅)という行程。

「正丸峠」といえば漫画・アニメの(頭文字D)イニシャルDを連想してしまう。第二部のラストのハチロクターボとのバトルを思い出す。ん~、くだらない記憶のような。

「正丸峠」は天皇陛下もお訪ねになったという記念碑がありました。マイナーなアニメよりもこの話題の方が一般的ですね。

美智子様碑

ここでいう「正丸峠」は車道が通る「新正丸峠」です。昔の「旧正丸峠」は「新正丸峠」から1km以上離れた北側に位置していて、登山ルートは南下する方向なので今回はパスします。

約30分ほど一般道の車道を歩き分岐を右に進み登山道に入る。正丸峠に近づくと急勾配になり最後の方がきつい。正丸峠に出ると(奥村茶屋)がある。

正丸峠茶屋

他の登山者もこの地点で一息入れている。まだ1時間ちょっとしか歩いていないので、ほとんどの人は茶屋に入らないで外の日陰で休憩している。管理人も同様に外で休憩する。

ちなみにトイレは茶屋にしかなくて、何か買い物をしないとトイレは使わせてもらえない。女性は仕方なしに飲み物を購入してトイレに入る人がちらほら。

ここで問題が生じる。同行者が気持ち悪く吐きそうになったのだ。ちょっとした熱中症のようだ。管理人も既に疲労感があって汗だくで結構ヤバい。

小高山

ちょっと長めの休憩をしてクールダウンして歩き始める。正丸峠~小高山~五輪山~伊豆ヶ岳の道のりは暑さとの闘いだった。ほとんど眺望もなく修行僧のような心境で歩く。

五輪山の先に定番の(男坂)(女坂)の分岐が出現。いつもの通り管理人は(女坂)を選択。(女坂)でも結構キツい。

暑さでバテバテ状態で何とか「伊豆ヶ岳」に到着。しかしそこは意外にも眺望のない山頂であった。伊豆が見えるから「伊豆ヶ岳」なんじゃないの?よく分からん。

伊豆が岳山頂友人

何が人気ナンバーワンなんなのか意味不明だ。熱中症を誤魔化してやっとの思いで着いたのに、ご褒美の開放的な眺めがないのでは話にならぬ。ガックシ!

伊豆が岳標識1

後で調べたら昔は360度の大展望を誇っていたらしい。その後は潅木の薮に囲まれてしまって眺望を失ってしまったようだ。それを事前に知っていたら来なかったと思う。

しかし(山と高原地図)奥武蔵・秩父2015年版の説明文には「頂上に立てば大パノラマが迫る」と書いてある。2017年版は「奥武蔵の山々が見渡せる」とある。

2017年版は少しは控えめな表現になっているが、読者は眺望が良さそうなイメージを持ってしまうだろう。現地確認して内容を更新していないのがバレバレだ。

もっと古いガイドブックにも「大展望」の記述があるので、管理人同様に展望を楽しみに訪れるハイカーも多いのではないだろうか?ネットやらないアナログ人間は皆そうなるかも。

現代はインターネットという便利なものがあるので、念のために事前に色々と調べてから行くべきですね。ところで昭和40年頃はこの山頂に山荘があったそうな。

その山荘の人気の看板娘ならぬ(おばあさん)のレリーフがあった。昔はこんな場所にも山荘があったということは、その頃はこのあたりも秘境だったのだろうと思う。

おばあさんのレリーフ

次回は後半の「伊豆ヶ岳」~「子の権現」です。

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コメント

  • 2018年5月21日(月)約30年ぶりに登りました。天気快晴。おっしゃる通り、視界ゼロ状態で人気の山なんてウソですね。山の手入れをぜんぜんしてない。昔はツツジがきれいだったのですが、木が立ち並び日当たりが悪化してしまい、ツツジもその場で確認できないほどに減少してます。鎖の岩場も転落死亡事故があり通行禁止。がっくりです。環境保全と観光の調整も重要ですが、植生を野放しにしていいのか?と疑問です。それからここは最近、トレイルランニングで売り出しているようで、登山者よりもランナー主体の山?に変わりつつあるのかなと思います。ご指摘の昭文社登山地図はひどい。何十年も同じ記載だから。

    by 小栗賢二 2018年5月22日 5:04 PM

    • コメントありがとうございます。奥武蔵地区は手入れされている場所と野放しの場所が極端に分かれている印象です。あの伊豆が岳付近が一番ひどいかも知れません。向かい側の関八州見晴台や顔振峠は伐採されていて眺望がいいですし、低山の天覧山や日和田山もなかなかの展望です。先日の連休に東吾野の天覚山445mに登りましたが、意外にまぁまぁの眺望でした。それと確かにトレランの人が増えたようですね。静けさの中で自然を味わいながら歩く登山者としては、山の中をガサガサ走り回るトレランは違和感しかありません。でも流行りというか時代が違うというべきなのか、残念ですが認めていくしかなさそうですね。

      by 0sampo 2018年5月22日 9:29 PM

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