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堂平山・笠山縦走~車で行ける大眺望360度のお手軽な山

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堂平山(どうだいらさん)、標高876m。埼玉県比企郡小川町・ときがわ町・秩父郡東秩父村の境界に位置し、奥武蔵で唯一の一等三角点のある山。山頂の天文観測のドームがシンボルです。

堂平山天文台

この観測所は1962年(昭和37年)に国立天文台として設置されたが、2000年(平成12年)に一旦は閉鎖された。付近の都市化が進み空が明るくなったので、観測に適さなくなったと思う。

その後2005年(平成17年)にときがわ町が「星と緑の創造センター」の施設として運営を開始したそうな。観測所と一般登山者のエリアは柵で仕切られていて、自由な出入りは出来ません。

この「堂平山」のメリットは何と言っても(車で山頂付近まで行ける)ことです。奥武蔵は山頂直下まで車で行ける山が多いですが、「堂平山」は山頂の至近まで車で行けるのです。

天文台駐車場1

今回はコロナウイルスの緊急事態宣言の解除を受けて、普段の日の金曜日に車で「堂平山」に行ってきました。駐車場は天文台の入口の外側にある。駐車スペースは車6~7台ほどだろうか?

堂平山登山道入口

その駐車場に8時30分頃に到着。その時は既に1台が駐車中だった。この駐車場が登山入口でもあります。ここから森の中を1~2分歩けば山頂。・・う~ん、これでは登山じゃないですね。

最近は体力が弱っているとは言っても、1~2時間くらいは歩いて汗を流したい。そこで、ここから隣の「笠山」標高837mへ往復することにしました。笠山までは片道1時間程度の行程。

ところで、この駐車場も笠山への往復の間も(トイレ)はありません。トイレは車で数分戻った場所にあります。ですからそこで先に用を足してから、こちらの駐車場に来ると効率的です。

登山道を入った場所

駐車場から登山道に入り、ちょっとした上り坂を登ると山頂です。山頂は綺麗に伐採されていて天文台もあって、登山の山というよりも「観光地」という雰囲気です。でも眺望は抜群です!

山頂と管理人

朝の9時前なので空気の透明感もあって、雪を被った谷川岳や武尊山まで見えました。奥武蔵で一番の展望というフレコミの通りだ。奥武蔵の山々で全方向が見えるのはここだけかもです。

谷川岳・武尊山方向

遠くの景色を楽しむのは朝が一番。このタイミングで思う存分に写真を撮っておかないと勿体ないです。登山ハイキングはこれからですが、景色の写真撮影は今が一番のタイミングかな。

浅間山

真冬のはっきりクッキリの景色には勝てませんが、5月末の奥武蔵としてはそれなりに良く見えた感じです。ちょっとモヤっていましたが、浅間山や蓼科山・赤岳も確認出来ました。

でも何故か、絶景を観た時のいつもの感動は湧いてきません。今回はテレビで観ているような感じでしたよ。気分の高揚がないというか、重みがないというか、実感がないというか?

なるほど!やっぱり努力して苦労して汗をかかないとダメなんですね。何とかようやく頂上にたどり着き、そこに綺麗な景色があるから感動が倍増するようだ。達成感との相乗効果かな。

堂平山付近地図

天文台の柵に沿って(立ち入り禁止の芝生の右側)を下ると、笠山方面への登山道に突入。ここから笠山峠から「笠山」と「笠山神社」を目指します。笠山峠までは一気に下るようです。

堂平山から見た笠山

どうやら上記写真の右のピークが笠山のようです。どう見てみても、こちらとは別々の山だ。不規則なアップダウンではなくて、下りきって上がるだけの道。平坦な尾根歩きではなさそう。

笠山峠に至る道1

芝生を抜けると森林に囲まれた細い登山道が出現。いきなり結構な急な下りになります。昨夜の雨のせいか、滑りやすく歩き難い状況でした。それと笠山峠まで道案内の標識が全くなかった。

目印のテープがかなり少ないです。そして全く関係ない方向にテープがある場所もあった。カミさんと歩いたのですが、変な方向に進むことが多々あって二人で確認しながら進みました。

それでも誤った方向に奥まで進んでしまったりして、そこから戻るのに結構な時間をロスしてしまいした。ちなみに笠山峠までは森林帯を歩くので、開ける場所は一切なく展望はイマイチ。

笠山2

時々見えている山といえば、下っていくにつれて益々高く見えていく「笠山」です。峠が近くなると凄く高く上に見えるから、これからあれに登るのかと思うとうんざりな気分になります。

実際の標高差は「堂平山」から185m下った場所が(笠山峠)で、そこから146m上がると「笠山」です。数字にすると大したことないのですが、見た感じはもっと標高差がある感じでした。

旧道新道分岐

途中で(新道と旧道)の分岐があります。行きの下りは右側の(旧道)を選択し、帰りの上りは(新道)を歩きました。結論から言うと「左側」の(新道)から進むべきで(旧道)はダメ。

(旧道)は整備していないような感じで、途中で迷ってしまいました。帰りの(新道)は道も明瞭で迷うことはなかったですよ。個人的には(旧道)は閉鎖すべきだと思いましたね。

笠山峠出口笠山峠通行止看板

下りきると林道に出ます。そこが「笠山峠」です。振り返ると「堂平山」への標識や看板がたくさんある。「堂平山」から「笠山」方向よりも親切なイメージ。逆はとても分かりやすいです。

笠山峠からの展望

「笠山峠」の展望は東京方面のみ開けていました。林道に出た右側に駐車スペースがある。峠に出た時にパッと見まわしたところ、目前に登山道は見当たらなかった。そこで駐車スペースへ。

すると車の横の木に赤いテープがあって、その先に登山道があります。この選択は大きな間違いでした。この道は「笠山」から大きく右に逸れて行き、私有地の(笹山)へ向かう道でした。

車横のテープ

この道は途中に(笹山は私有地につき立入禁止)という看板がありました。そこでGPSで位置を確認したら、ルートが間違っていることが判明。それで峠に引き返してふりだしに戻ります。

薄い案内板

もう一度探してみると堂平山から下りた真正面に入口を発見。案内板の表示が剥げて薄くなっていて確認出来なかったようだ。近づいてよく見ると「笠山」方面と書いてあるではないですか。

案内板のアップ

登山道の入口も分かり難い。案内板の右側の穴のような暗い空間が入口だった。見逃しても当然だと思う。とりあえず、その空間に入ると確かに登山道だった。タイムロスの連続の前半だ。

笠山への上り道から見た笠山

「笠山」の特徴のピラミダルな頂が真正面に見える。道は間違いないようである。途中で未舗装の林道に出る。どうやら「笠山峠」の駐車スペースの左側の通行止めの林道のようだ。

林道に入った場所

駐車スペースからこの林道を真っすぐ来たほうが、アップダウンがないから楽そう。林道に出たら進行方向に少し歩くと再び山道の入口が見えてくる。基本は上りだから上を目指せばOK。

笠山への最後の上り口

帰り道はここから「笠山峠」まで、この林道を歩いてみた。勾配が緩やかで平坦に近いので楽でしたね。・・さて、ここから20分程度の登りで「笠山」の山頂に到着するはず。もう一息だ。

笠山頂上2

「笠山」の頂上は意外に狭かった。展望も北東側がちょっと開けているだけだ。立派な木製標識が設置されていて(837m)とある。この先に(猫神社)で有名な「笠山神社」の社殿がある。

笠山からの眺望

「笠山神社」は「笠山」山頂からさらに上がった場所にあった。ここの石柱には不思議なことに(笠山・標高842m)となっている。たぶん837mが西峰で842mが東峰なのかもです。

842mとある石柱

この神社は毎年5月3日にお祭りを行うそうです。お祭りと言っても、ここの社殿の中で関係者が集うだけみたいです。そしてその際にネズミの害を防ぐ(お猫様の護符)をいただけるとか。

笠山神社1

(お猫様の護符)は1,000円だそうです。来年の5月3日にもう一度来てみようかと思いました。ここも木々に囲まれていて展望はあまり期待出来ませんが、ここでランチタイムとしました。

社殿の裏側

神社の聖域って何となく気持ちが良いものを感じます。そしてウグイスの声と美味しい空気は、ランチの隠し味にはピッタリです。コンビニのおにぎりとカップ麺ですが美味しかった!

笠山神社のポスター

帰路についてのレポートは、同じ道を戻るだけなので省略します。今回は楽をしようとする気持ちが裏目に出たのか、迷いに迷って距離と時間をかなりロスしてしまいました。

両神山

最後に戻ってきた時に撮った写真を掲載して「堂平山~笠山」のレポートの終了とします。写真は両神山の左に赤岳に右に蓼科山です。薄いので分かり難いかも。それではまた!

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