注）今回は部屋の内部の描写になります。部屋の内部の写真もそのまま掲載しています。
事実を判りやすくまとめたつもりですが（人によっては室内の写真がグロ系だと思ったり）（文章の表現に気持ち悪さを感じるかも知れません）
ですからグロ系写真や気持ち悪い記事が苦手な人はこのページをスルーして下さい。特に後半はグロいかも知れません。よろしくお願いします。
→入居者の病死発覚から１週間が経過した。
現場検証・遺体搬出の翌日に警察から連絡があり、事情聴取の続きで事実確認のことで少し話した。その後は何も連絡がなく１週間経過したので区役所の担当に連絡してみた。
担当の話では司法解剖が終わり事件性がないことは確認した模様。死因は脳梗塞だった。現在は警察が親族有無を調査中なのでご遺体は葬儀社預かりになっているとのこと。
親族の状況を見極めてから火葬するらしい。そういうことであるならば、管理会社としても残置物をサクサク片付けるわけには行かない。しばらく様子を見てから行動しないとならない。
どうせ貸す時には（前入居者はこの部屋で病死しました）と告知しなくてはならないので、簡単に決まらない部屋になってしまったのだから慌てる必要もないのだ。
しかし単なる放置は出来ない。悪臭の元や虫の発生は近隣の迷惑になってしまうので早急に対策が必要だ。クレームが出る前に隠密裏に殺虫消臭をやってしまわないとマズい。
殺虫消臭して汚れている布団や悪臭の元を廃棄処分してくれる専門業者もあるが、故人には保証人や保証会社がいないので貸主側としてはプロに頼む予算は節約したいところ。
もっと傷みの激しいご遺体だった場合は絶対にプロに頼むが、今回はそれほどでもないようだから管理人がやることになった。 先ずは殺虫消臭だけの目的で入室することに。
とは言っても死臭が体に付くのは絶対に避けたい。死臭プンプンさせて電車に乗って帰宅などできぬ。そこでスーパーに行き消臭グッズを物色してみることに。
色々迷って選んだのはスプレー式の瞬間消臭剤と据え置き型の消臭剤の２種類。このファブリーズのダブル消臭スプレーは期待出来そうだ。空気をすっきりさわやかにするとある。
現場の玄関の前で包装のビニールを剥がしてすぐに使用できるように準備。そして意を決して扉を開ける。開けた瞬間（う、かなり臭いぞ）と、鼻につく死臭に襲われる。
大きなハエが数匹飛んでいるのが見える。１歩踏み出す前に室内の上方に向かって消臭剤スプレーを敢行。するとスプレーが届いた空間は死臭が消えて瞬時にミントの香りになる。
凄い効果だ。よし、これなら行ける。そのままスプレーをしながら入室して電気を点ける。部屋の一番奥に布団が敷いてあるのだが、その布団の窓際付近の一部が黒く変色していている。
その付近からは強烈な悪臭がする。その様子から布団の上に倒れていたのではないかと想像する。布団と床の一部の黒い変色は体の一部が腐敗して出来たものに違いない。
消臭スプレーを時々行わないと空間に悪臭が戻ってくるので、室内にいる間は１分に１回は数回スプレーして悪臭が体に付着するのを防ぎながらの作業となった。
そしてその悪臭布団の向こう側にあるサッシュを開けて換気して、その際にハエも外に追い出すことにした。机に据え置き型の消臭剤をセットして改めて室内を見渡す。
（衣類が多いなぁ）（台所は食べた食器がそのままで洗っていない）（冷蔵庫の中のものも腐敗して臭っているぞ）・・あーもう限界だ。今日はこのくらいにしよう。
と言うことで、簡単な消臭を行い部屋の状況を確認して最初の作業が終了。これでしばらく様子を見ることにします。ふぅ、やりたくないキツい作業だった。
それにしても（消臭スプレー）の効果は抜群だった。本当に準備しておいて良かった。お陰様で死臭は体に付着しなかった。でもその効果はスプレーしている時だけ。
スプレーの霧が床に落ちてしばらく経つと悪臭が戻ってくる。やはり悪臭の元を断たないと完全消臭には至らない。早急に悪臭の原因を除去しないといけませんね。
次に来た時には（親族云々は関係なく）布団と冷蔵庫の中身は処分しないとダメかな。あの布団、触りたくないなぁ・・。
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