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霊山歩 ~マンネリズムの彼方へ

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バイクのキャブレターのオーバーホール①~取外し・分解・洗浄/DR250S

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先日のバイクの不調の話の続きです。(回転が下がらない→エンスト)という流れから、「二次エアー流入」を疑ってインシュレーターのパッキンを交換。そしてエンジン始動を試みました。

例によってチョーク引いてキック。キック2回でエンジンがかかる。アイドリングは安定している。何となく二次エアーについては解決したような気配。明らかにパッキン交換前とは違う。

その後、回転が上がったのでチョークを戻したところ10秒後にエンスト。なんで??その後は何をどうしてもエンジンがかからない。キック連発して汗だくになったのは言うまでもない。

・・この話には後日談があって、実はガス欠だったのです。給油後の走行距離からリザーブまで、数リッターは残っている計算が、トラブル続きで燃費がガタ落ちになっていたようです。

リッター20kmは走るはずなのに、リッター10kmしか走っていなかったのです。7リッターでリザーブですが、給油後の走行距離は75km。燃費が落ちても100kmは走ると思っていました。

250cc単気筒ですから。普通にリッター20km以上は走るのが常識。走行距離たったの75kmでガス欠なんて考えられないですよ。車じゃあるまいしリッター10kmしか走らないなんて・・。

ということで、大きな勘違いに後押しされての「キャブレターのオーバーホール」となったことを付け加えておきます。・・とにかく、キャブレターの不調しか疑わなかったですね。

余談ですが、近年のバイクはキャブレターは付いていません。もう何年も前にキャブレター仕様のバイクは廃止になりました。新車バイクは全て電子制御のインジェックション仕様です。

キャブレターとインジェックションの違いですが、イメージ的に(アナログとデジタル)(蛍光灯とLED)(ガソリン車と電気自動車)(ブラウン管TVと液晶TV)のような違いです。

キャブレター仕様では公害基準と騒音規制をクリア出来なかったようです。ですから、ここでキャブレターに詳しくなっても、将来には何の役にも立たないとは思いますね。

たぶん管理人が死ぬ頃には、キャブレターという単語も死語になっているかも知れません。・・ですが、管理人のバイクはキャブレター仕様です。何とかしないといけません。

ここまでの不具合の症状の一番の特徴は「始動には必ずチョークが必要」であること。エンジンが熱い状態でもチョーク引かないとエンジンがかからなかった。これって変ですよね。

そして低速域のギクシャクが気になる感じでした。これらの症状をググってみると、キャブレターの低速域を受け持つ部品(スロージェット=パイロットジェット)の詰まりが原因らしい。

パイロットジェット

パイロットジェットが詰まっているから適量のガソリンを噴射しない。しかしチョークを引くとガソリンのみの供給になり、チョーク引いている状態ならばエンジンがかかるわけだ。

チョークを引かないとガソリンに対して空気の比率が多くなるから、エンジンがかからなくなるということ。そして低速時はガソリンが薄く不完全燃焼するからギクシャクするということ?

さらにエンジンがかからない状況となった(←大きな勘違いだったのだが)・・始動しないということはパイロットジェットが完全に詰まったか?キャブレターが機能不全になってしまった。

こうなるとキャブレターを(分解・洗浄・部品交換)するしか解決策はない。動かないので二輪修理工場への持込は不可能。やむおえないので、前回と同様に自分でやることに覚悟を決める。

やるとなったら予備知識は必要。諸先輩の方々の動画やブログを観て研究した。キャブレター内部は小さな部品類が数点しかなく、それらの扱いを的確にやれば難易度はさほど高くない印象。

交換部品は問題の「パイロットジェット」が484円。ついでに「メインジェット」561円も交換。そして開けてしまったので、気密保持に必須の「フロートチャンバーガスケット」451円。

パーツカタログ・キャブレター

パーツカタログを見て品番を調べてネット通販で注文しました。それにしても1993年製の27年前のバイクなのに、純正パーツが販売されているのにはびっくり!(スズキ)には感謝です。

ん?・・キャブレターの会社は(ミクニ)なので、(ミクニ)の部品供給に感謝するのが筋ですかね?とにかく本当にありがたいです。他にキャブレター洗浄のためのケミカル用品を準備。

これからの工程は→「①キャブレターを外す②分解する③洗浄する④組み立てる⑤バイクに装着する⑥エンジン始動」という流れ。それで先ずはキャブレターを外すことからスタート。

作業開始前に絶対に忘れてはならないのが「ガソリンコックをOff」にすること。これをやらないと万が一ガソリンが漏れたら大変ですから。そしてガソリンホースをキャブレターから外す。

キャブレター・インシュレーター

このDR250Sのようなオフロードバイクは、メンテしやすいようにエンジン回りがスカスカに出来ている。従ってタンクもシートも外さないで、キャブレターを外すことが出来るらしい。

接続部分のネジとスロットルワイヤーを外し、回してコジれば簡単に外れるそうな。ならば前回のインシュレーターの外しも、キャブレターを外してやれば楽勝だったか。無知はダメですね。

キャブコジり

確かにキャブレターはインシュレーターとエアークリーナーに挟まれているだけだ。だからその接続リングのネジを緩めればキャブは動く。後はコジって斜めにしたりテキトーにグリグリと。

キャブを取り外したバイク

すると、呆気なくあっさりと簡単に外れた。やったことがない事は難しく考えてしまうけど、実際にやってみると簡単なことのほうが多い感じ。このへんが素人DIYの面白いところだと思う。

外した直後のキャブレター

特に対策はしなかったけど、キャブレターを外す際のガソリン漏れは無かった。ガス欠まで運転したおかげでキャブレター内のガソリンを使い尽くしたようだ。ある意味ラッキーでしたね。

外したキャブレターの分解は室内の机の上で行うことにした。庭の地面で大雑把にやったら、小さな部品がどこかに転がって分からなくなるのは必定。ここから先は細心の注意が必要だ。

キャブ分解1

ネジ山を潰すと面倒なことになるので、そうならないように押し付ける力をMaxにして回すことがポイント。ダメなら無理しないで潤滑浸透剤を使用したり、インパクトドライバーを使う。

キャブ分解2

外装のネジは異常な固着はなく、手動ドライバーで比較的容易に開けることが出来た。そして内側中身も予想に反して綺麗だ。というよりも綺麗すぎる。黒い汚れがほとんど見られない。

キャブ分解3

この綺麗さは、たぶん前オーナーが定期的に手を入れていたに違いない。しかし、こんな綺麗なキャブレターが不動の原因とは思えないなぁ。本当にそうなのか?・と、不安になりましたね。

キャブ分解4

ネットで紹介されている不動車のキャブレターの内部は、ドロドロで変色して汚いものばかりだった。それに近いものをイメージしていたので、ちょっぴり拍子抜け状態になりましたよ。

キャブ分解全体

ジェット類も固着してなかったのでスムーズに外すことが出来た。細かい部品は部位別にビニール袋に入れてそれぞれ保管。これで特にトラブルもなく、無事に分解作業は終わった。

メインジェット貫通確認

問題のジェット類をチェックしてみるとメインジェットは問題なし。パイロットジェットの噴射口は塞がっている感じ。極小の穴だから見極めが難しいが、見通せないことはないはずだ。

左メイン・右パイロット

パイロットジェットの噴射口は0.1mm以下だろうか?実はこの時点ではまだ新しいパイロットジェットが届いてなかった。従って既存のパイロットジェットと新品の比較検証が出来ない。

パイロットジェットの噴射口

今回はパイロットジェットの詰まりが原因と推測して始まったこと。なので、詰まりの確認のためジェット内部を洗浄してみた。エンジンコンディショナーとパーツクリーナーだけで行なう。

各種クリーナー

キャブレターの内部の穴やジェット類に針のようなもので刺したりすると、穴の径が大きくなって比率が狂ってしまうそうな。基本的にクリーナーの洗浄力と噴射だけで汚れを落とします。

貫通したパイロット

洗浄して見通し確認すると、向こう側の光が見える。(やったやった!)ここでようやく不調の原因が解明されました。キャブレターオーバーホールをやって良かった。正解でした。

ニードルジェット

今回の不調元凶部品のパイロットジェットは新品に交換しますが、交換しない部品の穴という穴は全て洗浄して綺麗にしました。ニードルジェットも極小の穴が4箇所。本当に小さいです。

キャブ本体クリーニング

ケース内部はそこそこ綺麗なキャブレターですが、改めて念入りにクリーニングしました。ここも穴という穴は徹底的にエンジンコンディショナーを噴射。泡が汚れを分解するようです。

仕上げはパーツクリーナー噴射で洗い流します。パーツクリーナーは水の代用という感じなのでかなり消費しましたね。揮発性だからすぐに乾くので、洗ったら放置するだけです。

以上でキャブレターの(取外・分解・清掃)までが終わりました。まだ交換部品が届かないので(組立・取付・始動)は次回の記事にアップします。無事始動してくれることを祈りたいです!

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