(大洞赤城神社)から車道を5分ほど歩くと(黒檜山)の登山口に着く。車道は狭く交通量が多いので縦1列で歩いたほうが安全です。
最初から結構な勾配の上りになります。それでも最初の30分位はスイスイと登れて他の登山者を追い抜きましたが、途中から突然に不整脈が出てガクンとペースダウン。
こんな時に不整脈なんか出るなよって感じです。数分登っただけで汗だくの動悸息切れで休憩を余儀なくされる。こうなると、どうやってもダメで騙しダマし歩を進めるしかない。
登山道は左右10m幅の中に数本のルートがあるので、別のルートからの登山者にガンガン抜かれて最低でしたね。極め付けは70歳超位のお爺さんに抜かれてしまったことでしょうか。
そのお爺さん、足が悪いようで1歩が靴1足程度しか進めず、ほとんどトレッキングポールの腕力だけで登っていた。あれで頂上まで行けるのだろうか?カメよりも遅い感じでしたね。
当然ですが最初はこちらが瞬時に抜きました。ところがそのお爺さんにも抜き変えさせられた。お爺さんがカメなら管理人は蟻んこ以下の速度かと。悲観している余裕もなく必死でしたね。
きつかったので休み休み登りました。先ほどの大沼がだんだんと小さくなって行って標高が上がっているのがリアルに分かります。上から見るとオモチャのセットみたいです。
お爺さんとは抜きつ抜かれつのデッドヒートになりました。こちらが歩き出すとすぐに追いき抜くのですが、数分もたずに動悸と息切れで酸欠状態になって止まると抜かれる。
カメと蟻んこの競争ですから他のハイカーは容赦なく二人を抜いていきます。行程が長い山なら引き返していますが、短い初心者コースなのでもう少し我慢すれば頂上です。
最後はお爺さんに負けて、お爺さんに遅れること5分位で(黒檜山)の山頂に到着。消耗し切ってボロボロです。でもここからは平坦から下り基調だからゆっくり休憩すれば何とかなりそう。
山頂ではそのお爺さんが親切に「撮ってあげましょうか?」と言ってくれたので、カメラを渡して夫婦ツーショットの記念撮影してもらいました。お爺さんありがとうございました。
山頂の温度計は26度。この日の下界は35度だった。標高が100m上がるごとに0.5度下がるという話だが、標高1800mだと約9度低いことになる。何故かピッタリな数字だ。
山頂は眺望がイマイチでやや狭いのでその先の展望台で休憩することにして移動。展望台は先着の登山者で結構賑わっていた。管理人としては不整脈を何とかしないとマズイ。
とりあえず座って水を飲みながらしばし放心状態で体を休める。20分位ボーっとしてからお湯を沸かしてカップ麺とコーヒーの準備にかかる。目の前の景色は開けているがモヤッている。
食欲は無かったが(おにぎりとカップ麺)を何とか腹に入れて次の目的地の(駒ヶ岳)に移動開始する。休憩が功を奏したのか体調はかなり回復した感じ。少し歩くと奥宮があった。
プチ参拝して(駒ヶ岳)を目指す。どうやら不整脈は落ち着いたようだ。全然苦しくない。そして道もなだらかで快適な尾根歩きとなった。残念なのは雲ってきて景色が見えないことだ。
(黒檜山)から約1時間程度歩くと(駒ヶ岳)に到着。(駒ヶ岳)山頂に着いたからと言って標識があるだけで何か特徴があるわけでもない。景色は相変わらず曇りで見えない。
不思議なことに(黒檜山)から(駒ヶ岳)の道は人が全然いない。(駒ヶ岳)山頂も我々だけだった。どうやら他の人は(黒檜山)登山口から山頂までの往復ピストンのようだ。
車を置いた場所が(黒檜山)登山口の近くならそうなるだろう。管理人はピストン登山ではつまらないので(駒ヶ岳)下山口に駐車して(黒檜山)登山口まで20分程度歩いたのだ。
(駒ヶ岳)から先もゆるやかな歩きやすい道がしばらく続きました。もっと天気が良かったらさらに気分が爽快になりそうな尾根歩きでした。その後森林帯に突入して本格的な下り道に。
初めて「赤城山」を訪れましたが、大沼を中心として非常に雰囲気の良い場所でした。昔から山岳信仰で人と関わりの深い山でもあるので、赤城山は人々から尊ばれて今日に至っています。
山麓や大沼に「赤城山」を崇拝する霊験豊かな神社もあって、この赤城山周辺は第1級のパワースポットに間違いありません。その頂点に立つ赤城山のピークはまさに霊山そのものです。
あの不整脈もなるべくしてなったような気がします。体調が良い時にもう一度改めて登ってみたいですね。大沼までは車で行けるので、行ったことのない方は出かけてみては如何。
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