「金峰山」標高2,599m。長野県と山梨県の境にあって、呼び方が(長野県側→きんぽうさん)(山梨県側→きんぷさん)と微妙に異なる。
秩父多摩甲斐国立公園の奥秩父連峰の盟主で(日本百名山)の一つ。古くは日本武尊が東征の折、この地に鎧をおさめたとか、雄略天皇(467年)に開山されたなどの伝説が残っている。
その後も室町時代に修験の総本山、和州・金峰山から蔵王権現を分祠し大いに栄えたとある。山頂には「五丈岩」という大きな岩がそびえ立ち金櫻神社の本宮が祀られている。
管理人は山頂の「五丈岩」を古代遺跡と見なしていて、何らかのオーパーツではないかと思っている。五丈岩からは考古遺物が多く出土されていて山梨県立博物館に展示されているそうな。
「金峰山」付近は不思議な特殊な岩が多く存在しています。キャンプ場の廻り目平周辺は先日話した通りですが、瑞牆山も同様で稜線にある大日岩付近も不思議な岩があります。
日本神道は大きな岩や石を神様として祀ることが多い信仰ですから、この「金峰山」やその付近は神々が宿る場所と言っても過言ではないです。まさに「霊山」に相応しい山の一つです。
管理人は毎年(廻り目平キャンプ場)でお盆を過ごし、その都度「金峰山」に登っている馴染みの深い山です。今年は悪天候で断念したので昨年やその前の記録を記事として紹介します。
金峰山への一番楽なルートは大弛峠(2,360m)まで車で行き、そこから歩くと標高差240mです。でも山梨県側から大弛峠までの林道はかなり荒れています。乗用車系では無理。
その昔、本格的な四駆のパジェロで走ったことがあって、パジェロなら問題なく大弛峠まで行けました。しかし後日ランエボのフルタイム四駆で挑戦したら腹すりまくりで大変でしたね。
ですから廻り目平から行く場合は徒歩のみで頂上を目指すのが無難です。廻り目平からは直接「金峰山」に向かう一般ルートと、大日岩経由で向かう要注意ルートの二つがあります。
今回は点線ルート(注意を要するルート)から大日岩経由で「金峰山」を目指すという、奇怪な岩も見たい一心でちょっとした冒険ルートを歩いてみました。
コースは(廻り目平→中ノ沢出合→八丁平→大日岩→砂払ノ頭→千代ノ吹上→金峰山→金峰山小屋→中ノ沢出合→廻り目平)で頂上まで5時間。下りは2時間半でコースタイム合計7時間半。
いつもの楽ちんパターンと違ってハードな感じですが、ベースキャンプの廻り目平が出発地点ですから可能な計画。管理人の景色撮影優先の歩きで休憩も考慮すると戻りは10時間後かな。
廻り目平キャンプ場を出発するとしばらくは退屈な林道歩きだ。キャンプ場から先は通行止めになっているので交通事故の心配は無用。渓流の流れる音を聴きながらひたすら歩く。
渓流は千曲川の源流らしい。水はエメラルドグリーンで渓流の様はなかなかの景観だ。同行の友人は初めてだったので写真を撮りまくっていた。管理人は毎年のことなので数枚だけパチリ。
林道の途中に何かを祀った祠(ほこら)がある。ひっそりとした中にそこそこ大きい祠だから気になってしまう。何の神様か分からないが登山の無事を祈り参拝して先を急ぐ。
1時間ほど歩くと林道が終わって道が狭くなり山道っぽくなる。その狭い道もよく観察すると昔は林道だったような感じ。長い間に崖が崩落して埋まってしまった雰囲気だ。
その狭い道の終点が(中ノ沢出合)。どういうわけか古~い車が放置されている。たぶん大昔に入ってきて帰ろうとした時に道が塞がってしまったのではないのだろうか。
管理人が思うにトヨタの初代カリーナだと思う。昭和45年頃の車だ。約50年位そのままか。今となっては林道も道が完全に消失して通行不能だから、この先も撤去はされないで残りそう。
この(中ノ沢出合)からルートが分かれる。いつもは左の金峰山小屋方向を歩くが今回は右の八丁平方向に進みます。続きは次回にアップします。
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