(中ノ沢出合)から右側の(八丁平)方向へ向かい点線ルート(注意を要するルート)に入る。
今まで左側の金峰山荘から金峰山の直登ルートしか歩いたことがないので、初めてのルートだと初めて登る山のようで新鮮な気分になる。問題は点線ルートの難易度が気になる。
道は踏み跡が薄くて狭い。管理人は3人の中の先頭を歩くが行く手が(蜘蛛の巣)だらけでウザイくて困った。手を前方に伸ばして(蜘蛛の巣)を払いながらの歩行を強いられる。
歩かれていない点線ルートだから(道が細い)ことや(蜘蛛の巣)程度は想定済みだ。しかし問題はそれだけで(赤い目印)は要所要所に付けられていたので迷うことはない。
危険な場所もなく思っていた以上に何でもない道で気が抜けた感じ。しかも勾配も緩くだらだらした道が続く。金峰山への直登コースよりも迂回する分だけ上りは楽かも知れない。
(八丁平)までは樹林帯の中だから日差しは避けられます。八丁平で尾根に出ます。青空で晴れているので目の前に南アルプスがド~んと見えるはずが、残念なことに雲で全く見えない。
近くの山はそれなりに良く見えて、もう一つの奇怪な岩の霊峰の「瑞牆山」が目の前に構えている。瑞牆山の左端のヤスリ岩は男性のシンボルを模ったという言い伝えもある。
あんな巨大なものをどうやって造ったのだろうか?手前の山の形はまるでピラミッドみたいだ。とは言っても、まぁ一般的にはどちらも自然の産物とされていますけどね。
(八丁平)から尾根を金峰山に進むと(大日岩)に着きます。大日岩付近は高所恐怖症の人には怖い場所です。管理人も何となく苦手なところ。ここも変わった岩があります。
今までの地震等で何で崩れないのか不思議な岩があります。たぶん1,000年以上そのままです。特殊な力でへばり付いている又は支えられているとしか思えない神秘を感じます。
天気ですが真上は晴天ですが富士山・南アルプス・八ヶ岳は雲がかかっていて見えません。お盆時期の晴れた日の特有な景色です。遠方の眺望を楽しむなら夏以外の季節を選びましょう。
(大日岩)から小1時間で(砂払い頭)に到着です。ここも変わった岩があります。アルプスや富士山は見えないけど奇怪な岩々が目を楽しませてくれます。
このへんから左上の「金峰山」の(五丈岩)がよく見えます。見上げるとまだまだ上りが続きます。え~、まだあんな先なの?という印象で疲れがどっと出るタイミングでもあります。
でも見た目ほど遠くなくて歩くとどんどん五丈岩が迫ってきます。(五丈岩)を反対側から見るのは初めてですが、山頂側からの印象とはかなり違って(あの世の入口)みたいに見えます。
いよいよ(五丈岩)到着です。表側と裏側は形が全く違います。SFアニメの影響なのか裏側の方が異次元の入口みたいで好印象。表側は石を切り取って人為的に積んだ感じがします。
どちらにしても神秘的な何かを感じてしまうような(五丈岩)です。この岩は1,500年以上前から存在していたようです。この(五丈岩)が「金峰山」のシンボルです。
(五丈岩)から山頂は目と鼻の先ですが、山頂は狭いので五丈岩付近で多くの人が休憩しています。管理人一行も山頂で記念撮影して五丈岩で昼食休憩をしてから下山となります。
帰りは(金峰山小屋)経由で一気に下ります。山頂から金峰山小屋の途中で霊峰「瑞牆山」が最後のお見送りをしてくれるように目の前に現われます。ケルンと「瑞牆山」を一緒にパチリ。
(金峰山小屋)から先は樹林帯に突入して眺望はなくなります。鬱蒼とした木々の中をひたすら下るだけ。最後は足が棒のようになってしまったので、下山後の単調な林道歩きはキツかった。
「金峰山」は管理人が息子たち全員と登った唯一の山です。それだけにこの山には思い出も一杯詰まっています。ですから管理人にとっては(特別な山)なのです。
その(特別な山)が昔から一般的に「霊山」とされていて、偶然とはいえ不思議な縁を感じます。何度来てもいい山。本当に名峰です。また来よう。
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