最近の東京は毎日雨降り。またしても(記録的)という形容詞がつく「日照不足」だとか。お陰様で涼しくて過ごしやすいですが、洗濯物がなかなか乾かないのは困ります。
それでも、ちょっと晴れるとムシ暑さが充満して、一気に不快指数が増大して息苦しくなります。そんな時に寝室のエアコンを付けてみたら、しっばらくして水滴が飛んでくるようになった。
まるで雨の降り始めのように、腕や顔にポツン・・ポツンと冷たいものが!何で?そんなことは初めてだ。エアコン室内機の真下から水がボタボタと漏れる、なんていうことはよくある話。
その場合は排水ドレインの詰まりか、又は逆勾配の取り付けのため排水が阻害されることが主な原因。ドレインの詰まりは「ドレイン詰まり取りポンプ」で処理すれば、ほとんどは回復する。
室内機から下側に水が漏れる場合は「ドレイン詰まり取りポンプ」を使ってみて下さい。尚、室内機の傾きで排水ドレインホースの側が高くなっていても、排水障害を起こして水が漏れます。
逆勾配の排水障害の場合は、ドレインホースとは逆の側を少し持ち上げる。手で上に押し上げれば、簡単に持ち上がるケースが多いです。室内機は背板に引っかかっているだけですからね。
ドレイン側を低くしたら、その状態を維持するように工夫して下さい。何もしなくてもその状態に固定されることもあります。元に戻ってしまう場合は何か支えになるような物をカマせます。
我が家の室内機はそれとは違い、吹き出し口から水滴が飛んでくる症状。そのエアコンは昨年DIYで取り付けたものだ。安く買った中古品だから、修理や対策にお金をかけたくないのが心情。
エアコンの吹き出し口を観察してみるとルーバーに水滴が付いている。その水滴が冷風に乗って飛んできているようだ。ネットで調べてみると、同様の症状の原因と対策が紹介されていた。
この症状の主な原因は2つであった。1つはフィルターやアルミのフィン等の汚れによる結露。もう1つは屋内外の気圧差により、外気がドレインホースから逆流して水が吹き出る現象である。
それと風量設定を微風にすると結露が発生しやすくなるので、その場合は風量設定を変えるようにとのこと。それについては設定を変えて試してはみたが、改善解決には至らなかった。
目視ではフィルターはそれほど汚れていないし、アルミフィンも表面は綺麗。でもフィンの奥には汚れが詰まっている可能性は否定できない。中古品なのでそれが一番怪しいような気がする。
しかしフィンの奥の汚れの除去は、本格的なエアコン内部クリーニングしか方法はない。市販のエアコンスプレーでは噴射液の圧が弱いので、奥のほうにある汚れの洗浄はできないらしい。
フィンやファンを「それなりの噴射圧力水」で洗浄する手もあるが、いい加減にやると部屋がビショビショになったり故障の原因に。業者に内部洗浄を頼んだら1万円以上はかかるそうな。
このエアコンは中古品で5,000円だった。それに1万円かけてプロに洗浄依頼するのでは安く買った意味がない。安物買いの銭失いか?1万円出すなら、それで違う中古品を買うのが得策だ。
ところで業者の(高圧内部洗浄)というのは実は営業トークです。(高圧)という言葉に騙されてはいけません。車や外壁の汚れ落としに使うケルヒャー等の高圧洗浄機はもの凄い圧力。
あんなものでやったらエアコンがソッコー壊れます。高圧かけると先ずはフィンが折れ曲がるそうです。ですから高圧洗浄ではなくて、(ほどほどの圧力で洗浄)というのが正しい表現です。
製品としては「噴霧器」の圧力の高いもので十分。「高圧」の言葉に惑わされないように!・そのうちに管理人も噴霧器で内部洗浄にトライする予定です。話が逸れました。本題に戻ります。
コストと手間と故障のリスクを考えた結果、今回は内部洗浄は諦めます。次に(屋内外の気圧差)でドレインから外気が逆流するケース。・・それは、その可能性はないように思うのだが。
ドレインから外気が逆流すると、先ずはエアコンがボコボコという音がするらしい。外気の逆流はボコボコ音の原因として扱われるのが一般的。水が吹き出す症状はレアなケースみたいだ。
しかし、このエアコンはボコボコ音は皆無なのだ。排水もホースからスムーズに流れているので、ドレインからの外気の逆流ではないように感じる。でも、物は試しで疑ってみるしかない。
外気の逆流を防止する「逆止弁」は510円と安い。逆流防止だけではなくて「虫の侵入も防ぐ」とある。ゴキブリは絶対にシャットアウトしなければ!これはダメ元でも装着するしかない。
ゴキブリがドレインに侵入してエアコンの送風口から出てくる?・それは構造的にはあり得ないとは思うが、精神衛生的に虫の侵入は防いでいたほうが良さそう。早速注文して取付けてみた。
取付けは簡単でドレインホースの途中を切って、そこに「逆止弁」をかませるだけ。説明書の手順に従って取付けても、それに要する時間はものの5分だ。これでエアコンスイッチ・オン。
「逆止弁」を付けてはみたものの、動作音も何もかも、全く変わらない。さらに送風口の結露は相変わらず発生して、水滴が風に乗って飛んでくる。やはり外気の逆流ではなかったようだ。
となると、室内機本体の内部の汚れか?それとも機械的な何か不具合か?原因が解決出来ないのならば仕方がない。こうなったら水滴を飛ばないように、対処療法的に工夫するしかない。
そこで思いついたのが「結露吸水(防止)テープ」の活用。吹出口やルーバーの水滴を窓の結露と同じと見なして、そこに「結露吸水(防止)テープ」を貼れば水滴が発生しないはずだ。
「結露吸水(防止)テープ」は180cmで200円(Amazon)と安い。効果がなくても許せる価格だ。それで吹出口とルーバーに「結露吸水(防止)テープ」を貼り付けて再度、運転開始。
結果は予想通りで、水滴が飛んでくることは無くなった。水滴は「結露吸水(防止)テープ」に全て吸収されているようだ。5時間ほど連続運転してみたが、特に問題はなかった。
数時間でテープが飽和状態になるかと心配したが、キャパシティは結構あるような感じ。今後の熱帯夜の睡眠時間帯だけは持ちこたえて欲しい。もう少し様子を見て是非を判断したいと思う。
でも長い期間の使用は汚れが付着して真っ黒になりそうだ。衛生面を考えるならば短期の使用で剥がしたほうが無難に思う。所詮は一時しのぎに過ぎない方法。秋頃までの使用が限界だろう。
<後日談>・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
対策により水滴が飛んでくる頻度は減りましたが、完全になくなることはありませんでした。ですから就寝中が一番困りましたね。寝ている時に水滴が飛んでくると目が覚めてしまいます。
そうなると抜本的に解決させるか、又は買い替え交換するかの2択です。残された解決策は(内部洗浄)しかありません。頼みの「結露吸水テープ」も数か月で結構汚れてきています。
それで晩秋に「結露吸水テープ」を剥がし、そのついでにDIYでエアコン内部洗浄をやってみました。方法は簡単でマジックリンを使用して、フィンとファンを噴霧器で洗い流してみました。
そして翌年の夏にエアコンをかけたところ、水滴が飛んでくる現象は無くなり解決しました。従って、原因不明の結露現象は(フィン深層部とファン表面にあった汚れ)だと断定します。
たぶん前所有者は市販のスプレー式消臭洗浄剤を使用したと思う。購入直後に運転したら噴出し口から甘い香りが広がりましたからね。その溶液がフィン内部の埃と癒着したと推測します。
それでフィンの内部で部分的詰まりを起こし、結露を誘引させていたようです。洗剤で洗い流すことで解決したのだから、内部の汚れが原因だったということです。直ってよかったですよ。
本来なら、その(エアコン内部洗浄)の様子をブログにアップするべきですが、実は養生が甘くて部屋の一部がびしょびしょになって、写真撮影どころではない状況での作業でした。
ですから、また別の部屋のエアコンを洗浄する時に、(エアコン内部洗浄)DIYの記事を作りアップしますね。(エアコン内部洗浄)もDIYですと道具も含めて3千円程度で行えました。
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