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霊山歩 ~マンネリズムの彼方へ

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下肢静脈瘤と手術について②/入院~手術~術後

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11月11日に右足の「下肢静脈瘤」の日帰り入院&手術を受けました。入院する場合は日帰りであっても、9:00~9:30の間に入院受付手続きを済ませることが規則になっているようです。

順天堂外観

それで9時過ぎには病院に入り手続きを行った。手続きが終わると入院病棟の病室への移動を促された。事前に無料の部屋を希望していたのだが、空いている無料の部屋がないらしい。

それで今回は特例となり、何と1日39,570円の個室がタダで提供された。病室はB棟の11階の個室である。部屋はテレビ・冷蔵庫・洗面台・トイレ・シャワー付きのホテルのような感じ。

病室1

この時点では申し訳ないような、ラッキーな気分でしたね。・・でもここから地獄のスタートの始まり。入院手続きした後は(病院外への外出禁止)でした。これ知らなかった。アホです。

日帰りなので、入院を簡単に考えていました。でも日帰りでも入院なんですね。入院するってことは感染症にも気を付けるということ。だから病院外への外出が禁止なんですよ。マイッタ!

病室2

朝食を食べていないのでチェックイン後に外食して、さらにヤボ用を済ませる考えでした。当然却下。では院内のコンビニで弁当を買おうと思ったら、入院手続き後は食事は禁止だとか。

原則として手術前は食事はダメと決まってるらしい。それで手術予定時間を聞いたら、確実に午後になるとか。早くて14時頃で遅いと夕方になるそうな。それまで絶食待機になりました。

病室3

飲料の水分は摂っていいらしい。この狭い部屋で食事抜きで暇潰し=時間潰しをしなくてはならない。それが長時間になったら監禁拷問に近い。で、結論から言うと夜まで待機させられた。

順調ならば14時~15時位には手術する予定が、前患者のオペが再手術になって大幅に遅れてしまった。声がかかったのが19時過ぎ。昔の自分だったら怒って夕方には帰宅してたと思う。

病室4

途中で看護師が中間報告を入れてはくれたけど、どんどん遅くなることに変わりはない。呆れかえって夕方に腹減ったと抗議したら、先生に聞いてくるのでしばらくお待ち下さい。

その回答が(おにぎり1個程度ならいいです)という内容。今頃そんなことを言うなら、午前中にガッツリ食べることが出来ただろうに。さらに腹が立って、馬鹿野郎と叫びたくなりそう。

怒鳴ったりはしないが、理不尽な扱いは納得できぬ。・・患者というのは弱者なんだと思い知りましたね。これ、店のお客だったらクレーム問題になり、賠償責任問題になるのは必定です。

残念ではあるが、怒ったところで何も変わらない。ここは、とある哲学の教えに基づいて「全ての原因は自分の中にある」ということを言い聞かせて過ごす。それで何とか夜まで耐えました。

夕方には看護師の指示で手術仕様のガウンに着替える。全身裸になりパンツは紐式で脱着が可能なものにはき替えて、その上からガウンを羽織るという感じ。しかしその後も待たされて・・。

病室5

19時過ぎに、ようやく担当医師が来だ。手術の説明を一通り受けて、「左大伏在静脈塞栓術に関する説明書・同意書」の書類にサイン。そして手術室に移動開始。手術室は地下1階だった。

サインの時刻が19:30。なので手術室に入ったのは19:45位だろうか。手術台に横たわると上半身に心電計、右腕に血圧計を装着される。その後、上半身にシーツのようなものを被せられた。

看護師が行う準備が終わると、医師が「これから○○オペを開始します。施術時間45分・・」云々と看護師に言っていた。いよいよ手術開始だ。・・最初に始めたのは、何とあそこの処理。

手術開始

「太ももの付け根までカテーテルを入れるので、毛を少し処理するのでごめんなさい」と言われて、下半身を露出されて電気バリカンでジャリジャリと。え~?何で。これは想定外だった。

そして下半身全体を液体をかけられて消毒された。男の医師がやってはいるが、近くに女性看護師がいる。さらし者だ。事前にこの状況を知っていたなら、手術は受けなかっただろう。

手術台に横たわる患者から施術は見れない。ここから先の行程については、会話と触られた感覚の想像で実況を続けます。→→ 麻酔の前にカテーテルを通すルートを確認しているようだ。

エコーで血管の位置を確かめてマーキングしている感じ。しばらくしてから足の部分を刺激しながら「ではここに麻酔します、チクっとしますよ」と言って、麻酔を注入される。

カテーテル2

そこからが長かった。ちょっとした問題が発生したのだ。血管が麻酔に反応して細くなるとか。散々、悪戦苦闘した末にそれを告げられた。ここの時間ロスは30分以上だったと思われる。

その間に数か所に麻酔を打たれた。グルー治療は麻酔が1箇所のはずだ。それなのに、おかしいとは思った。たぶん血管が狭くなったので、色々と試してみたのだろう。困ったものである。

「麻酔すると血管がキュっと細くなるんです」「麻酔すると4~5mmの血管が2mm以下に細くなるので、一般的な仕様の器具では頭が太くて途中から入らなくなるんですよね」という話だ。

カギ型のワイヤーの頭を目の前に見せて、ジェスチャーを交えながらの説明。そして看護師に(意味は不明だが)「2.5か3.5を持ってきて。○○にあると思う。それに交換しないと入らない」

ワイヤーの頭

看護師は直ぐに代わりのアイテムを持ってきた。それからはスムーズに進行した。グルー注入だが、一番心臓に近い場所(足の付け根付近)から始めて、そこから下へと注入していく。

最初のグルー注入は、注入した上部の血管を3分間押さえて圧迫。その次の注入は30秒間の圧迫で、太ももからふくらはぎに注入圧迫の繰り返し作業だ。いよいよ終わりが見えてきた。

全ての作業が終わり手術台から解放されたのは21:30だった。手術45分の予定がその倍近い時間がかかったようだ。10時間待たされて、手術時間も長引いて、やりきれない気分であった。

2日分の抗生物質と痛み止めをもらい、ようやく病院から解放された。遅い時間なので正面玄関は閉鎖されていて、守衛室の出入口からの退出だ。素直に良かったという気持ちになれない。

待たされることもなくスムーズだったら、これで「下肢静脈瘤」から解放される、という嬉しさに浸れたと思う。今回はモヤモヤ気分と、空腹しか感じない。この時点で26時間絶食状態だ。

帰宅は22時をまわっていた。先ずは夕食だ。丸1日以上の絶食だったので、腹八分目に押さえて食べる。それでも食後には胃が重くなった。指定の薬を飲んで、ようやく一息ついた感じ。

術後の足2

手術した足に痛みは残っている。太ももの閉塞させた血管全体が打撲のような痛みがある。でも痛くてどうにもならないほどではない。カテーテルを通した穴の痛みはほとんど感じない。

術後の足1

上記写真は手術直後の画像。足の黒い点はマーキングの跡だと思われる。下記写真が翌日の足の状態。見た目は良くなっているけど、足の痛みの部位や痛さは術後とほとんど変わらない。

翌日の足

手術するきっかけの(痒みやダルさやこむら返り等の症状)は、改善したかどうかはまだ判断出来ない。「下肢静脈瘤」の症状が治っていなければ、痛い思いをして手術した意味がないです。

6日目の足1

日が経つにつれて見た目の痛々しさは何故か増している。内出血のような部分よりも、太ももの赤い縦線のほうが痛い。それは閉塞させた太ももの血管で、痛みは変わらずに残っている感じ。

6日目の足2

ちなみに術後5日経過時点までは、痛みの程度は変わらなかった。そして術後6日は痛みが少しマシになった感じ。そろそろ無痛にならないと困りますね。見た目は相変わらず酷い。

見た目が酷いのは、手術に悪戦苦闘したからでしょうか?もし若い女性がこんなふうになったら、かなりショックかも。自分の足なのですが(他人事のように)今後どうなるか興味津々です。

「下肢静脈瘤」の術後の治癒状況については、時間をかけてじっくり観察して報告します。(治った)と報告出来ることを信じて、後日、追記しますね。ではまた。

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