破風山(はっぷさん)標高626.5m。埼玉県は奥武蔵の北側に位置。秩父市皆野町にあるハイキングコース(なんちゃってアルプス)の(皆野アルプス)のルート上にあります。
(皆野アルプス)とは言っても、ルートに眺望の良い山は「破風山」しかありません。山梨県の奥秩父にも同名の山がありますが、そちらは甲武信岳の近くの山で標高2,318mの全くの別物。
最近は再びコロナの感染者数が増えています。ですので、電車利用の登山行きは自重してマイカーにしました。マイカーですとアルプス縦走は困難ですので「破風山」を直接目指しました。
車は「秩父華厳の滝」の駐車場に駐車して(駐車場→水潜寺→破風山→大前山→駐車場)という、スタート地点の駐車場に戻るコースです。朝9時半に到着しましたが既に満車に近い状態。
この駐車場、15台程度しか停められない感じ。駐車の半分以上は「秩父華厳の滝」の観光客のようだ。「秩父華厳の滝」は日光の華厳の滝に形が似ているので、その名前になったらしい。
そして滝の上には漫画チックな(不動明王)も設置されているとか。先ずは足慣らしで「秩父華厳の滝」へ向かいました。日光華厳の滝の落差は97m。「秩父華厳の滝」はたったの12m。
規模は比べ物にならないけど、いい雰囲気を醸し出している滝という印象。撮影すると映える感じ。思っていた以上に素敵な滝でした。不定期ですが夜はライトアップする時もあるようです。
滝の上の(不動明王)は・・定番の恐ろしい憤怒の顔ではなくて、間抜け顔の笑える明王さんでした。漫画太郎の珍遊記を彷彿させられましたね。滅多に見られない面白い仏像でした。
さて、登山開始です。来た道を戻ります。駐車場横から入るコースもありますが、今回は(水潜寺)まで歩いて山に入り右回りコースで駐車場に戻る予定。駐車場のトイレで用を足して出発。
一般道を15分歩くと(水潜寺)に到着。この登山道入口にある(水潜寺)は、秩父三十四霊場で日本百観音霊場です。秩父札所三十四ヵ所の巡礼の最後に来る結願寺となっている。
そんな(水潜寺)を左手に見ながら登山道を進む。森林に囲まれた眺望のない暗い道を黙々と登る。水潜寺から45分位で(札立峠)に。この峠は昔の巡礼道だったと看板にある。なるほど。
それと(札立峠)に着いたということは、皆野アルプスルートに合流したことになる。ここからは明るくなり木々の間から展望が開けてきます。(札立峠)から15分位で「破風山」到着。
眺望の良い明るい山ですが、遠方景色は全体的にモヤっている感じ。快晴なんだけど、ちょっと透明感が足りないので遠くの山はクッキリ見えない。目の前の武甲山も何となくボケた感じ。
同じ快晴でも透明感はその都度違います。2週間前に登った「国師ヶ岳」の時の透明感がないです。期待していた上州の山々は見ることが出来なかった。まぁ、こればかりは仕方がない。
山頂は休憩する人でそこそこ賑わっています。意外に狭い山頂ですが、景色を見ながらのランチはここしか無さそうです。一通り写真を撮って管理人も早めのランチタイムにしました。
紅葉も微妙でしたね。ちなみに登山日は2020/11/14の土曜日。タイミング的に遅いのか速いのかよく分からない。元々、紅葉は大したことがないのかも?東京の公園と五十歩百歩のような。
「破風山」から「大前山」へは(皆野アルプス)の尾根歩きになります。所々に見晴らしが良い場所があります。でもアップダウンが多くクサリ場の難所もあって、地味に疲れましたね。
途中に(武蔵展望台)という開けた場所で小休憩。柔らかい陽射しが気持ちいいです。「大前山」標高653mは木々に囲まれた単なるピークです。テキトーな簡素な看板が印象的でした。
「大前山」から「天狗山」経由で下山する予定でしたが、残念なことに不整脈が出て調子が悪いので「天狗山」はパスしました。最近の傾向として食後に動悸・息切れの症状が出るのです。
この先に大きな岩の崖にクサリ場があります。このクサリ場が本コースの最大の難所って感じ。意外に侮れない(皆野アルプス)です。近くの(長瀞アルプス)よりも断然険しいですよ。
後は下りのみです。だらだらと一本調子の下り道が続きます。何となくウンザリする下山道です。たぶん単調で暗い道だから憂鬱になるのかも。出口が見えたら何故かホッとしましたね。
その後はマイカー移動で(天空の楽校)というカフェに立ち寄りました。昔の分校が廃校になったので、そこをカフェとして再利用して営業しています。目当てはスイーツとコーヒーです。
(天空の楽校)は先客が数名いました。フルーツバウムクーヘンとコーヒーを注文したら、何とフルーツバウムクーヘンが売り切れ。仕方がないので(森の恵みワッフル)を注文。
景色を見ながらのスイーツとコーヒーは最高でした。ここは景色だけでなくて(昭和ミュージアム)というレトロな展示部屋もあって、話のネタになりそうな面白い場所でした。
今回はハイキングに史跡名所巡りを組み合わせて、内容が盛沢山になりました。でも記事は文字数は少ないような??・・あれもこれも欲張り過ぎて、上っ面だけをトレースしたからかなぁ?
とは言っても、「秩父華厳の滝」「皆野アルプス」「破風山」「天空の楽校」・・・奥武蔵の魅力満載の山旅であったことは間違いありません。全部がおススメですよ。ではまた!
コメント
コメントはありません。