打ち合わせが終わり準備が整ったら、先生が「ろくろ台」に粘土を盛ってタワー状に成形する作業が始まる。
本格的な教室の場合はこの「ろくろ台」に粘土を盛って成形する作業から始まるらしい。今回は時間に限りがあるので管理人は先生の成形作業を観ているだけ。
いよいよ「ろくろ」作業の開始だが、その前に手の使い方の基本の説明を受ける。その要点は次の3点のアドバイスが主だったように思う。
①指先は立てず指の腹を使う②利き手の中指の腹と反対の手の中指との一体感を持つように③少しずつ仕上げていく感じ(一気に力を入れてやろうとしない)
水で手を濡らして粘土に触れて作業を開始。初めのうちは力加減がわからなくて(大事にやりすぎてしまって)全然イメージしていた形にならない。
やっているうちに段々と要領が分ってきたのだが、深さを求める時は指先もある程度立てないと無理なことが判明。指の腹だけでは粘土が掘れないのだ。
「ろくろ」でお茶碗を作る場合は内側ばかり指を当てているとどんどん口径が大きくなる。そして歪むので時々外側から包み込むように手のひらをかざして口径を細くしたりして整える。
深さ(高さ)を求めるなら内部の底を削る感じで、底面の勾配を緩やかにする場合は指の腹で外側にたぐり寄せる。そして指の腹を上部に優しく滑らしてきて不要の粘土をとる。
この作業の繰り返しで作品が出来上がる。と言っても、要領やコツが分りかけた頃に体験終了となるので、そのやってる最中は無我夢中で意図した形にならなかった。
また、思っていた以上に指に力が必要であり、不覚なことに指が攣りそうになってしまった。指の腹を使うため指先を反らして力を入れるので結構しんどい。
慣れていないのにこの作業を何時間も続けたら、指や手の甲付近を傷めることになることだろう。初心者には1~2時間程度が疲れも残らないちょうど良い時間のようだ。
お笑い芸人の「ろくろ」失敗例も(わざとやらないと出来ない)ということが分かった。実際は普通に作業していれば極端に変形するものではなかった。
最終的に管理人は小さな植木鉢1とお茶碗2の合計3個が出来た。カミさんはお皿2に小さな植木鉢1の同じく3個完成。管理人的に3個がノルマだったので◎です。
今後は乾燥後にお皿に色をのせて焼いてという作業をして宅配で送ってもらえるそうです。大体2か月後になるらしい。思いの外時間がかかるようだ。
作業中は手が泥だらけだから写真は撮れない。先生がサービスで撮ってくれた数枚だけ。そして完成した作品を撮影することをすっかり忘れて現地を後にしてしまった。マヌケな結末。
生まれて初めての「ろくろ」体験だったが、なかなかどうして面白かった。作品が届いたら高額な陶器と何が違うのか観察してみよう。見る目がないから分らないかも。
↓最初の出来た小さな鉢
「陶びら」は比較的若い30歳代くらいの男性の先生だったが、非常に感じが良くて的確な指導もいただきスムーズに作業が出来た。この体験にして正解でしたよ。
これを機にまた陶芸をやってみようかと。
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