昨年の秋から自宅1Fの洗浄便座(ウォッシュレット)東芝製SCS-T260のシャワー噴射がおかしい。壁掛けのリモコン式にも関わらずアマゾンで5年前に16,000円で購入したものだった。
老舗のTOTOだったら5万円以上はするようなスペック。それがTOTOの1/3額以下で手に入る。でも5年で壊れるようでは(安かろう悪かろう)という残念な商品だったということか。
考え方によっては5年毎に3回買いかえても15年間で(16000円×3回)で5万円以下の出費ということ。TOTO製品で5万円出して15年使い続けるのと出費は同じ?どちらが得かわからない。
我が家の3FのTOTOのウォシュレット(壁掛けリモコン式)は10年落ち。だけど不具合もなく正常に動いている。この違いは価格が耐久性に反映しているということだろうけどね。
不具合の症状は→おしり洗浄したら噴射が止まり一旦終了したような感じになるのだが、そのまま終わらず間をおいて(ノズルが引っ込む前に尾てい骨付近にも噴射)されてしまうのだ。
おしり洗浄が終わった後にすぐに立つと尾てい骨噴射が始まり噴水状態になる。だから、おしり洗浄が終わっても第二段の尾てい骨洗浄が終わるまで大人しく座っていなくてはならない。
尾てい骨方向の噴射で一番厄介なことは、背中側のシャツも濡らしてしまうことがあるのだ。服が濡れるのは無視は出来ない不具合だ。ノズル位置や設定をいじってみたが直らない。
これは修理するしかない。メーカーで出張修理させれば1~2万円はかかりそう。それならば同等製品を買い替えたほうがいいような・・。でもTOTO以外の製品はどうなんだろうか?
自宅の洗浄便座は全て自分で取付けている。DIYで遊ぶのなら違うメーカーの安い商品で実験してみるのもアリだ。そこで早速ネットショップ・ヤフオク・メルカリ等で商品を物色してみた。
ネットでの評判の順位と価格はTOTO>INAX>Panasonic>東芝>無名メーカーという感じ。そこで今回は(初めて)中古製品をチョイスしてみた。PanasonicのDL-WF20という機種だ。
元々の価格は4万円位の物だったようだ。それが3年落ち美品で送料含め8,700円位で購入。便座の中古品は精神的に抵抗があったが、別に汚いものが付着しているわけでも変色もないし・・。
届いて現物をチェックしたが不潔感は無かった。割り切って安い中古を購入して正解だったかな?3年以上壊れなけれ良しとしよう。先ずはPanasonic製の使い勝手と耐久性のテストです。
そうそう、洗浄便座(ウォシュレット)と書いていますが、(ウォシュレット)とはTOTOの商品名だそうです。他のメーカーではシャワー水洗便座とか洗浄便座という名前を使っています。
ですから「〇〇製の洗浄便座」という言い方が正しいようです。今では普及した洗浄便座ですが、既存の普通便座に初めて洗浄便座を取付ける場合は給水管のプチ改造が必要になります。
洗浄便座専用の分岐金具を付けるために既存の給水管を短く加工するか、又はフレキ管のようなものに付け替えることが必須。ところが洗浄便座から同じ洗浄便座への交換はとても簡単です。
洗浄便座の交換手順は(既存便座取外し→本体固定板取外し→専用分岐金具取外し→専用リモコン取外し・・新専用リモコン取付→専用分岐金具取付→本体固定板取付→新便座取付)です。
商品に薄いスパナ(左)が付属されていますが、それは気休め程度の使い難い工具。別途、モンキーレンチ・ウォータープライヤー・プラスドライバー・マイナスドライバーを用意します。
先ずやるべきことは止水栓のネジを右回りに回して給水を止める。止水栓は滅多にいじらないので固くなっています。柔いとコインでも回りますが、固いとマイナスドライバー等で回す。
給水を止めておかないと外す時に水が吹き出します。これだけは絶対に忘れてはいけない作業前の手順です。次に電源プラグをコンセントから抜く。この2つの手順で下準備は完了です。
この先の手順は順番を入れ換えても問題ありません。それでは既存の東芝の洗浄便座を外す作業に移ります。分岐水栓から給水ホースを外します。ナット(ソケット)を左に回すと緩みます。
金具から水が少し出るので雑巾で拭いて下さい。給水ホースと電気プラグが外れていれば、本体を繋ぎ止めているものは何もありません。本体を固定板から外すだけで撤去完了です。
東芝の場合は本体右横のポタンを押しながら、本体を手前に引っ張り便器から便座を外します。固定板は便器の下側からボルトを緩めて外します。これで便座が無くなった状態になりました。
この時点で作業を中断して汚れをクリーニングして下さい。次に新しい洗浄便座の固定板を便器に付けます。固定板は原則として手でボルトを回して取付けます。プライヤー使用は厳禁です。
さて、分岐金具ですが、東芝とPanasonicの機種には互換性がありません。東芝製は分岐金具と給水ホースが別々ですが、Panasonic製は分岐金具と給水ホースが一体になっています。
これでは既存金具を流用することは出来ないので交換するしかない。そしてこの作業が今回の交換作業で「一番気を使う作業」になります。プチ水道業者になった気分でトライします。
東芝製の既存の分岐金具を外します。写真のようにプライヤー(黄色)で配管を支えながらモンキーレンチを使用。壁の中の塩ビ配管の割れや上部の配管が歪むのを予防するのが目的です。
この場合、壁から出ている給水管が変な方向に動かないように、右手のプライヤーで挟んで支えて固定します。その状態を維持しながら左手のモンキーレンチでナットを回します。
配管が動かなければナットも回しやすいです。ナットが固く簡単に回らない場合は必ずウォータープライヤーも使って下さい。モンキーレンチだけで力任せに回すと配管が逝く可能性大です。
この分岐金具を外す作業も配管内の残りの水が出てくることがあります。既存の分岐金具を外したら新しいパッキンを噛まして、新しい分岐金具をセットしてナットを締めます。
Panasonic製は分岐金具とホースが一体になっているので、そのホースを洗浄便座本体に差し込みます。そしてクイックファスナーという固定具で固定します。(東芝製はナット式です)
給水ホースを本体に接続取付けしたら、本体を固定板に取付けます。メーカーの施工説明書に従い手前を浮かせて斜めに差し込みます。(この作業は大体どこのメーカーも同じです)
次にリモコンの交換です。既存のリモコンホルダー(リモコン台座)は「両面テープ+ネジ」仕様だったので、両面テープが壁クロスに頑固にくっついています。困った!簡単にはとれない。
隙間にマイナスドライバーを噛ましてコジッたら、クロスが一緒に剥がれてしまった。これは想定外です。メーカーの仕様に従ったとはいえ、クロス面に両面テープ固定はいただけません。
今後はネジだけで固定しないと交換する時にまずいですね・・。クロスが破れた所を新しいリモコンで上手く隠さないといかん!上下のバランスと寸法を合わせて慎重に取付けないと。
Panasonic製のはネジだけの仕様になっていました。クロスが破れた所を新しいリモコンで上手く隠したい。でも新しいリモコンは東芝のよりも高さが低いので少しだけ隠れなかった。残念。
とりあえずこれで形は整ったので、止水栓を開けて漏水がないかどうかのチェック。ん?締め方が足りていないか。分岐金具から少し漏れている。このまま漏水が止まるまで増し締めを行う。
漏水チェックが終わったら電源プラグを差し込む。いよいよ試運転。安い中古なので正常に動くかどうかの不安はある。座って(おしりボタン)ON!・動作は正常だったのでホッとした。
余談ですが、TOTO・東芝・Panasonic・・それぞれ噴射の感じが違いますね。個人的にはTOTOが一番気持ちが良い。Panasonicは普通モードだとお湯の勢いが強いイメージだった。
東芝は何となく細い噴射で頼りない噴射に感じ。同じ洗浄便座でもメーカーやシリーズの違いで(おしりで感じるイメージが違う)のは面白い。今度はINAX(LIXIL)でも試してみるかな?
さて、東芝の洗浄便座ですが廃棄処分しないで保管しようと思う。万が一、Panasonicが早期に故障した時の緊急用の一時しのぎのためです。それで長期保存のための水抜きをしました。
洗浄便座の後ろのタンクの栓を外して水を抜きます。これをダンボールに入れてしばらくの間、納戸に保管しておく予定です。出来れば、この東芝が再び登場しないことを願いますけどね。
既に洗浄便座が付いている場合の新しい洗浄便座への交換作業は簡単です。もし既存の洗浄便座が壊れたら、取付費を節約するためにも是非ご自身の手で交換してみて下さい。以上です!
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