警察の鑑識係は男性2人に若そうな女性が1人。
ドアを開けた後はその女性も平然と中に入っていった。このような現場は何度も経験しているようだ。我々素人の一般人は室内は絶対に見たくない。
警察官の中にドラマの「臨場」に出てくる(検視官)の姿はない。最初から病死という案件として処理しているようだ。
管理人と役所の担当は室内が見えない少し離れた位置で作業を見守る。ドアを開けっ放しで作業しているが極端な死臭はしてこないので良かった。
死亡推定日が10日前位でエアコンかけっ放しの状態だったので、腐敗の進行がそれほどでもないようだ。他の入居者の手前もあるので全て控えめであって欲しい。
入居者は明らかに亡くなっているのだが、業務的には(心配停止状態)ということにして消防に連絡していました。その後、死亡が確認されて現場検証作業に移ります。
それと並行して管理人や役所の担当に簡単な事情聴取があります。故人との関係と最後に会った日や連絡した日を色々と聞かれます。病死ではなく事件だった場合の備えですね。
管理人は合鍵を返してもらわないと帰社出来ません。会社に予備キーがないので預けて紛失されたら大変です。これは管理会社側の万が一の備えです。
入室して30分位経って故人が使用していた部屋の鍵が見つかったとの報告があった。その後、渡した合鍵を返却してもらう。これで管理会社としての現場立ち合いは終了だ。
その後はブルーシートに遺体を包み部屋から搬出して警察車両に搬入された。病院で亡くなるというパターン以外は司法解剖して死因を解明しなくてはならないらしい。
司法解剖して事件性がないことを確認してからでないと、故人の部屋には入室は出来ないとの通達を受ける。実は管理人の父親も自宅で亡くなったので司法解剖されてしまった経緯がある。
区役所の生活保護課でも身内がいるかどうか調査していて身内は不明という結果があるが、無駄であっても警察としても改めて念のために親族を探すらしい。
もし親族がいたら遺品は勝手には処分出来ない。親族が存在している場合は親族が残物を片付けるか、又は相続放棄して大家か管理会社に委ねるというどちらかになる。
いずれにしても親族が出てきたら解決に時間がかかる。それと管理会社としては室内の状態が非常に気になる。死臭がするということは部分的に腐敗しているということだ。
ならばウジ虫も発生しているだろう。もしかしたらウジ虫がハエになっている可能性もある。あ~、仕事とは言え状況を想像したくもないし入室もしたくない。
でも管理会社の責務として入室して現状確認して残置物処分はやるしかない。梅雨明けして気温も高い日々が続いているので一刻も早く悪臭を消臭したいところだ。
とりあえず司法解剖の結果と親族調査の結果を1週間ほど待ってみることにしよう。そして入室だ。早く入室して楽になりたい。時間が経つと気が重くなるなぁ。
次回は1週間後に入室した際の室内の様子をお知らせします。描写的にグロい部分もありますので、グロ系が苦手な方は次の記事は読まないで下さい。
コメント
コメントはありません。