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霊山歩 ~マンネリズムの彼方へ

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DIYでのエアコン交換④/配管の接続・真空引き・試運転

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前回は手順①から③を行い室内機を壁に取付けました。ここからの作業はエアコン設置の専用道具の出番になります。まさにエアコン取付けのメインイベントと言える行程になります。

手順の流れは④室内機に冷媒配管とドレイン接続⑤配管テープ巻き⑥室外機に冷媒配管接続し電気ケーブルを接続⑦真空引き⑧ガス開放⑨試運転、になります。かなり専門的な作業です。

プロは冷媒配管のフレア加工(冷媒管の先端をラッパ状に加工)してから接続しますが、今回はフレア加工済みの冷媒配管を使用しました。ですからフレア加工についての説明は省略します。

フレア加工説明

壁穴から出ている室内機の冷媒管に購入した冷媒配管を接続します。ナットを締める力が弱すぎたり強すぎるとガス漏れの原因となります。それで締付けトルクが決められています。

トルクレンチ使用方法

ここで専用工具の「トルクレンチ」が必要になります。熟練のプロは締付け感覚が染み付いているので使わない人が多いようです。自分は力加減なんか全然分からないので購入しました。

室内機側のオスをモンキーレンチ等で固定して、メスのナットを「トルクレンチ」で締付けて行きます。「トルクレンチ」は締付けが設定値の限界点に達すると(カックン)と滑ります。

細い管(2分管)は比較的楽に限界点に達しますが、太い管(3分管)は管理人の目一杯に近い力で締めないとカックンとならない。他の作業で弱っている筋力だったのでキツかったですね。

もし「トルクレンチ」なしでテキトーにやったら、太い管のほうは締付けが足りなくなったと思う。購入して正解だった。冷媒管を接続させたら既存の断熱保護材で被いテーピングします。

ドレインホースは室内機の根元から長いものに付け替えているので、今回は室内機のドレインホースへの接続作業はありません。これで④室内機の冷媒管と冷媒配管の接続は終わりです。

バラバラになっている(冷媒管・ケーブル・ドレインホース)をビニルテープで部分的にまとめます。ここで室外機に向けての配管をどうするかを考えて、ある程度配管を曲げておきます。

配管類をまとめる

この場合は左に曲げてから下ろして、もう一度左に曲げて下に向けて・・という感じでした。冷媒配管を長め目に注文したので、余った配管の処理に苦慮したことを付け加えておきます。

尚、見た目を綺麗に見せるのなら配管を真横に出したくなりますが、ドレインホースの水の流れを考慮して下り勾配にしなくてはならない。それで配管をやや斜め下方にしている次第です。

冷媒管を意図した方向に曲げるのに意外に手間取った。もっとグニャグニャ自由になると思っていたけど、なかなか固くて力も使う。この作業は熟練度で時間や出来栄えに差が出ると思う。

配管が室外機に収まるように曲げたら⑤配管・ケーブル等にネオピタテープを下から上へと巻いて行きます。雨水の侵入を防ぐために下から上に巻きます。半分重ねて斜めに巻くイメージ。

個別にテープ巻き

最初の100cm位はそれぞれの管や線に個別に巻きます。2分管・3分管・電気ケーブルは室外機の接続する場所が違うので、分けて分離する必要があるからです。ドレインホースも同様です。

全部をテープ巻き

巻き終えた部分はビニルテープを巻いて解けないようにします。下から80cmから上は全部をまとめてネオピタテープで巻きます。そして⑥室外機に冷媒配管接続し電気ケーブルを接続へ。

室外機に配管接続

室外機の上の2方弁に細い管・下の3方弁に太い管をそれぞれ接続。ここもトルクレンチを使って適正なトルクで締めます。電気ケーブルは室内機接続と同様に色を合わせて挿し込みます。

参考までに南向きベランダに設置したエアコン(下の写真)は配管に配管カバーを被せて仕上げました。配管カバーは紫外線対策。以前は配管テープが傷んで中身一部が露出してましたので。

それとビフォー・アフターの写真も載せておきます。(旧エアコン→新エアコン→新しい配管)です。最近のエアコンは全面パネルが1枚板になっていて、メッシュになってないんですね。

旧エアコン3南側のエアコン室内機南側配管カバー

↑配管カバーは(穴の目隠し・直線部分・ジョイント)一式がホームセンターで約1,500円でした。直線部分は2m物ですので金鋸で切って加工。カバー内配管はテープを巻いていません。

さて、いよいよフィナーレの⑦真空引きです。これをクリアすれば終ったも同然。(室外機⇔マニホールドゲージ⇔真空ポンプ)をホースで接続します。接続は指で少しきつく締める程度。

真空pンプ接続方法

管理人は電気式の真空ポンプではなくて「手動式」の簡易真空ポンプを購入しました。理由は扱いやすさとメンテナンスが楽だからです。それに手動のほうが真空になる時間が早いのです。

真空引き手順

真空引きとは配管内(冷媒管内)を真空にすることです。配管内(冷媒管内)を真空にすることで、冷媒ガスに有害な水分やホコリを取り除くために(吸い込んで除去する)のです。

真空=バキューム・・昔の汲み取り式トイレのメンテナンスのバキュームカーはご存知ですよね。あれと同じで冷媒管内の空気を吸い込むのです。吸い込むと冷媒管内の圧力が下がります。

マニホールドゲージは左メーターしか使いません。大気圧は0MPaです。何もしなければ左メーターは0を指しています。これを真空ポンプを使ってー0.1MPaになるように下げます。

ゲージの目盛り1ゲージ目盛り2

この手動式ポンプは自転車の空気入れの操作と同じです。上下に10回ピストンでー0.1MPaに到達。念の為、追加でさらに20回ピストンしてマニホールドゲージのコックを閉じます。

真空ポンプと接続の写真

冷媒管が破損していたり接続が甘いと、そこから空気が侵入してー0.1MPaが0MPaの大気圧に戻ってしまう。5分放置でもー0.1MPaであることを確認。無事に接続出来たようでホッとする。

真空引きを無事に終えると⑧ガス開放作業です。据付説明書だと90度に2分弁を開放して5~6秒後に閉じてガス漏れ検査を、とあります。実はその手順通りやって痛い目に遭いました。

最初に取付けた1台でトラブル発生を喰らいました。真空ポンプのホースを接続したサービスバルブのバルブが、ホースを外しても戻らなかったのです。ブシューとガスが漏れ出しました。

ヤバイと思い瞬時にホースを戻し付けてそれ以上のガス漏れは防ぎましたけどね。その後はどうしたらいいのか悩みましたね。考えた末にポンプダウンを行ってからホースを外した次第です。

改めて調べてみると「万が一、バルブに不具合があっても、ガス圧を大気圧に合わせれば漏れない」ということが判明。だったら90度の5~6秒開放ではガス圧高過ぎじゃないですかね。

90度の5~6秒開放をしないのならガス漏れ検査は出来ないか?真空引きで真空が一定時間保たれているならば、ガス漏れも発生しないという意見もあるので・・検査しなくていいかな。

それで今回はゲージを見ながら2分弁を少しずつ開放しました。ー0.1MPaが0MPaをちょっと超える所でストップで弁を締めます。ガスの方を少し圧を上げるのは空気の侵入を防ぐためです。

大気圧より少し上

↑この状態で室外機のサービスバルブからホースを外したところ、「フッ」という小さな音が一瞬する程度で外せました。速やかにサービスバルブにバルブキャップを付けて締めつけます。

その後は六角レンチで2分弁を全開にして3分弁も全開にするだけ。シューっという小さな音を立てて配管にガスが充満して行きます。これにて⑧ガス開放作業が終了です。

仕上げに配管の穴の隙間を粘土パテ埋め。地味な作業ですが虫やネズミの侵入を防ぐ重要な行程。念には念を入れて隙間という隙間を埋め尽くします。ゴキブリは絶対に入らせないです。

粘土パテ処理

サービスバルブからガス漏れなしでホースを外せるという目的で「コントロールバルブ」というアイテムがあります。サービスバルブの虫ピンの閉開をコントロールするバルブです。

コントロールバルブ

管理人も所有していますがパッキン不具合で漏れがあったので、使わないで作業しました。「コントロールバルブ」を使ってもサービスバルブの虫ピンの不具合には対応出来ません。

そう考えると、万が一を考えて、ホースを外す前に行うガス開放は大気圧を少し超える0.02MPa位が妥当なところだと思う。このへんは実務の妙というか何というか・・。勉強になります。

⑨試運転です。ここで初めて室内機のコンセントを挿し電源を入れます。当たり前ですが普通に運転が出来ました。良かった!めでたし・めでたし!心地良い達成感に浸れて幸せな一時です。

ビフォー・アフター(旧エアコン→新エアコン→新しい配管)新しい室内機のパネルに空気吸い込み口がないのは、掃除しやすくするためのようですね。なるほどなぁ。一応進化してるんだ。

旧エアコン22.5kw2.5kw室外機

あ~、楽しかった!、と、いい事ばかり書いていますが、実は4.0Kwの18,000円で手に入れたエアコンは室外機が動かなかった。我が家に来る直前まで動いていたのだからツイてない。

この部屋の古い家具調エアコンの室内機撤去も凄く苦労させられたし。もしかしてこの部屋が呪われている??不思議だなぁ。ビフォー・アフター(旧エアコン→新エアコン→新しい配管)

旧エアコン14.0kw室内機4.0kw配管

↑明後日に三菱電気のサービスマンが修理に来ます。基盤交換だと23,000円かかるとか。トホホ~です。微妙ですねぇ~。まぁ、せっかく設置したんだから修理して使ってみるつもりです。

この顛末はこのページにアップしますね。それではこれでDIYエアコン交換の記事の終わりとします。ここまで読んでくれた読者の皆さん、ありがとうございました。

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追伸)三菱電気に診てもらいました。室内機の基盤のリレーの故障でした。修理費用は室内機の基盤交換で23,220円かかってしまった。しかし室内機の基盤の故障は珍しいとのこと。

エアコン修理中1

原因は不明。移設の際に時々起こるようです。一般的には室外機の基盤の故障が圧倒的に多いそうです。もしかしたら業者が室内機を外す時に乱暴に扱ったとか?う~ん、考えすぎかなぁ。

基盤取出口

何にせよツイてないことに変わりはない。本体価格(18,000円)よりも修理費(23,220円)のほうが高くついてしまった。「安物買いの銭失い」とはこういうこと。ホンマ、アホやし。

新基盤(左)と旧基盤(右)

でも自分の素人DIYの工事ミスじゃなかったので良かった。そして前所有者の責任でも無かった。すべては(たまたま起こった)故障ということ。もういいや。忘れましょう。

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