前回作ってみた(35度に折り曲げただけの)赤道儀用架台は強度不足が露呈して不採用としました。そこで連休を利用して本格的な三角形の架台の製作にリベンジしてみました。
今回は5mm厚のアルミ板を切って35度の直角三角形の形状を組み立てるという構想。単なるサラリーマンの管理人は電動ドリル以外は手動の原始的な道具のみ。難易度が高く疲れそう。
幅3cm・厚さ5mmのアルミ板で底辺部分と斜辺部分を作る。高さの部分は既製品のアルミ直角アングルで間に合わせることにする。素人では完全なる直角のアングル加工は不可能だ。
アルミ板に鉛筆でマークして金属用ノコギリで切るのだが、木を切るように短時間でスパッとは行かない。1カット10分以上かかった感じ。力のある者なら5分程度で切れるかも知れない。
このアルミカットの作業が一番大変だった。切っている最中に油断すると刃先が滑ってしまい、関係のない場所を傷つけてしまう。疲れるし切断完了するまで気が抜けない作業だった。
カットした底辺板にネジ穴加工を施し、斜辺板に赤道儀を止める(ブラケット止めネジ)の穴を加工。これらの作業は前回に引き続き2回目なので、慣れた手つきでスムーズに行えた。
板と板を固定する手段が全く思いつかない。自作をする場合の最大の関門だ。素人が出来ることといえば「接着剤」と「パテ」で固めるしかなさそう。とりあえず形にしてみることにする。
底辺板と直角アングルは接地面積が多いので(金属用接着剤)で強度は十分なはず。問題は斜辺板の固定だ。とりあえず斜辺板を載せてボンドで仮止めして形にしてみることに。
仮止めして形が出来上がった架台の内側接続部分にパテを充填して接着を補強する。これで固まれば強度十分と判断。ボンドが固まる翌日に赤道儀を搭載して実験してみることに。
上からの加重を支える縦の支えがあるので、赤道儀にウエイトを装着しても縦揺れがしない。折り曲げただけの前試作品とは雲泥の差だ。でも全体的に腰高のような不安定感は残る印象。
何十万もする質実剛健な赤道儀に比べると(三脚雲台~微動雲台~架台)のラインが貧弱。ポータブル赤道儀に強引にウエイトを付けてドイツ式赤道儀にするのは無理があるような気がする。
ポータブルはポータブルとして(重いものは載せずに)割り切って使ったほうが無難かもです。メーカーでバランスウエイトを売っていること自体を疑問に思う。無理させ過ぎのような感じ。
この状態でバランスウエイトを動かしていたら突然!斜辺板がもげて赤道儀が落下して(ガッチャ~ン・バコ~ン)という音。え?そ、そんな!オワタ?やっちまったか(顔面蒼白だ)
(一度も使っていない赤道儀が)床に落ちた。それは焦りましたね。ソッコーで動作確認と極軸望遠鏡の光軸のズレをチェックすることに。・・おかげさまで大事には至らず問題なしだった。
あ~良かった。ほっと、ひと安心。カメラや望遠レンズは載せなくて助かったぁ~。床が木のフローリングだったから無事だったが、コンクリートや岩がだったら絶対にアウトだったと思う。
原因は真上からの加重には耐えられるが、斜辺板は左右から加わる力には弱かったようだ。バランスウエイトを振り子のように左右に振っていたら突然もげた。呆気なかったですね。
慌てて仰天していたのでその惨状の写真を撮るのを忘れてしまった。そして斜辺板がもげた姿の撮影もしていない。パテが真平(まったいら)になって綺麗に剥がれている様が笑えましたね。
とりあえずそのパテの剥がれた部分に改めて金属用接着剤を塗って元に戻す。でもそのままだと横方向の力には弱いままなので、板を加工して左右から斜辺板を挟んで補強することにした。
ホームセンターに行って3mm厚のアルミ板と5Mの40mmの6角ボルトを購入。切断して穴を開けてまた切断。5mm厚に比べると3mm厚の板は楽だ。作業時間は半分以下だった。
金属用接着剤を塗布と同時に貼り合わせてボルトで固定する。見た目も頑丈になったような気がする。これで斜辺板と垂直板と底辺板が一体化した。これなら(たぶん)大丈夫かな。
ボルトで固定しているので大丈夫だとは思うが、接着剤が完全に硬化するのは明日。だから負荷実験は後日にすることにして、今日は軽いオルゴール赤道儀を載せて完成形を観察することに。
遠くから見たら市販品のようです。近くから見たら角と角がズレていたり真っ直ぐじゃなかったりのド素人作品。まぁこんなものでしょう。管理人的には満足な工作でした。
さて、今回かかった材料費用ですが→アルミ板5×30×300(324円)・3×20×1000(332円)・アングル5×30×30(248円)・ステン六角ボルト(143円)
合計1,047円で税込(1,130円)でした。接着剤とパテを新調しても(2,000円強)でなんとかなります。材料は結構余っている。今度は何を作ろうかな?
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