八方池から八方池小屋に戻ってきて、ベンチが設置されている場所で昼食にする。
八方池付近よりもこちらのほうが天気が良い。いつもながら目の前に山々が広がった景色を見ながらのランチは美味しい。
そのランチが終わっての出来事だった。蝶々がまとわりついてくる。そのうちに手乗り蝶になって(指輪のように)指に止まってじっとしている。全く逃げようとしない。
これって、もしかして友人?「死者の霊は蝶に宿って会いに来る」という言葉がある。戒名通りの(雲開)も(この蝶)も友人の計らいか?と思ったらジーンときて涙が出てくる。
実はカミさんも同級生で久しぶりの再会のはずだった。きっと感謝のつもりでカミさんにまとわりついているようだ。本当にこんなことってあるんですね。感動です。
その後も蝶はじっとしているので(心を鬼にして)「また来るからな」という言葉をかけて軽く手を振り払い逃がしました。これが友人の弔い登山のフィナーレになりました。
今回は友人のお見舞いに行く計画を2か月前に計画して、お見舞の前日に八方池に行き絶景写真を撮って友人の土産にするつもりでした。
以前、その友人と飲んだ時にお互いにタブレットの中の絶景写真を見せ合いっこしたことがありましたので、病床に伏している友人に絶景写真のお土産を見せたかった。
それが八方池に行く日がお葬式となって、お見舞い予定日に八方池ハイキングとなった。彼が逝ってしまったから日程が逆になってしまいました。
管理人が絶景写真を見せる予定が日程が逆になり、彼があの世から絶景を用意して見せてくれたとしか思えないです。非科学的な話ですが「蝶」のエピソードで確信しました。
そんな神がかり的に何かの力が働いた八方池ハイキングでしたが、そのような力の働きがなくても第一級のハイキングコースには違いありません。
八方池のコースは初心者向きにも関わらず名峰に囲まれて眺望も良く、湿原もあって高山植物も豊富で見どころ満載です。さすが、人気の北アルプスの一部でした。
管理人としても数あるハイキングの中でも、友人の弔いもあって最も印象深いハイキングの一つとなりそうです。次に来る機会があったら唐松岳まで行きたいですね。
昨日のインパクトのある(お葬式)から始まり(青木湖の蛍)と(夏の大三角)、そして八方池での絶景の山々に蝶との触れ合い。内容の濃い2日間の旅となりました。
ところで帰宅した後に夫婦揃って瞼の上が四谷怪談のお岩さんのように大きく腫れてしまった。痛痒くて虫刺され特有のもの。ここで初めて防虫網で防護した女性を思い出す。
どうやらあの頭虫のような小バエの正体は「ブヨ」だったようです。それに刺されてしまったらしい。防虫網で防護していた女性は常連で「ブヨ」被害を知っていたようですね。
皆さんも八方池は「ブヨ」に刺されないように気を付けて下さいね。備えあれば憂いなし!トレッキングシューズと「ブヨ」対策はお忘れなく。
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