天王池の横から登山道に入りなだらかな上りが続く。ダラダラと登る道なので初心者にはピッタリのコースだ。体力のない管理人にもピッタリかも。急勾配は苦手ですね。
梅雨時で一般道は照り返しもあって蒸し暑いが、それに比べ木々に囲まれた登山道はかなりマシだ。時より吹く風が汗を冷やしてくれて気持ちが良い。森林浴を満喫出来る。
30分も歩かないのに頂上手前の途中でハンガーノックになった。腹が減っては歩けない。平坦で涼しい場所を見たら早めのランチタイムにする気分に。山頂で食べる予定を変更しよう。
ここでのランチは日陰が多く冷たい風も抜けていく場所で気持ちが良かった。暑い季節は開けた頂上よりも木陰での休憩がおススメ。ちなみに頂上は狭くて混んでいたので正解でした。
そして今回の山は標高344mの低山だから、下界と気温はそれほど変わらないので頂上でも暑い時は暑いのだ。わざわざ暑い中でのランチタイム休憩はしたくない。
山頂はカンカン照りでやはり暑かった。しかも先客多数で賑わっている。写真を撮って早々に移動することにしよう。しかし官ノ倉山の頂上は低山にも関わらず見晴らしが良く好展望だ。
梅雨の晴れ間でこれだけ遠くまで観えるなら文句はない。榛名山・赤城山・日光連山が観える。逆側はスカイツリーや高層ビルも見えている。富士山こそ見えないが十分な眺望である。
下り道は30分もかからず終わってしまい一般道に突入。実はここから道を間違えて東秩父村を炎天下の中を彷徨うことになります。炎天下の彷徨はきつかった。
目指すは「和紙の里」ですが(道を間違えているから)歩いても歩いても着かない。仕舞いには行き止まりになってUターンを余儀なくされてしまった。だんだんウンザリしてきた。
行き止まりでUターンしなければどうなったか分からない。とんでもない方向に果てしもなく歩いて、気がついたら交通機関も何もないど辺鄙な場所だったらと想像するとゾッとする。
何でこんなことになったのかと言うと、今回の旅は同行者の友人が計画したので友人に任せっきりだった。で、彼は地図を持っていなかったのだ。なーに~?地図を持ってないだとぉ?
訊いたら、何と、地図の記憶とアテ勘で方向を決めて歩いていたようなのだ。彼の勘ピューターだけが頼り?こんな時に限って管理人もスマホを持参していなかったというダブルパンチに。
その友人もアナログ人間だからガラケーしか持っていない。地図は忘れたらしい。・・何だよ初めから言ってくれという感じだ。いや~、これにはまいった。右も左も分からんぞ。
スタートレックのノリで「カンピューター、次は右か左か真っ直ぐか答えよ」・・(はい、カーク船長、次は右です)。こんな回路が彼の頭の中にはあるのかも知れない。
管理人のほうが少し年上で山のキャリアも長いので、一方的に相手を責めるわけには行かない。万が一を考えて同行者の自分も地図かスマホを持参することは鉄則だ。
山ではなく平地の一般道歩きでも知らない土地は迷って当然だ。そもそも今どこにいるのかという現在位置もさっぱりわからん。いい歳してバカ丸出し。バッカヤロ~!と叫びたくなる。
ということで、途中からは居直って「田舎の風景」を撮る写真家になったつもりで、のどかな田舎の風景写真を撮って気を紛らわしながら歩きましたよ。平地をだらだら歩きたくねぇー。
結局「和紙の里」にはたどり着けず。こうなるとバスで駅まで帰りたいところだが、バスもほとんど走っていないような道でヘトヘトになってしまった。くそー!もう勘弁してくれ~。
今回は「行きはよいよい帰りは恐い」という状況になりましたが、奥武蔵の良さは堪能出来たので良しとしましょう。そう思わないとやりきれませんからね。
「官ノ倉山」ですが簡単に登れて眺望が良いので初心者や体力のない人にはおススメです。そして奥武蔵特有の史跡や名所も近隣にあるので飽きません。道さえ間違わなければ、ですが。
本日の教訓ですが(地図)だけは必ず持参するようにして下さいね。そして他人任せにしないで個々に地図を持参してルートを把握するように。そうしないと地獄を見ます。
ホント、今回はアホマヌケな行軍となってしまった。でも奥武蔵は良かった。次に行く時はちゃんと地図を持参して絶対に間違わないようにしますよ。はい!カンピューターは封印じゃ。
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